社長コラム

新たな武器

あけましておめでとうございます。

さて今年はどんな年になるか?楽しみでもありますが不安もあります。
特に中小零細の製造業は原材料が高騰し、職人さんの廃業なども手伝って、製造できなくなる、あるいは、
対応できてもコストが上がる等、厳しい状況が続くと推測します。

年頭、私は社員さんに、弊社の生い立ちからの経緯と、そこから現在においての弊社の武器を話しました。
弊社も創業が昭和28年で私が生まれる前、父と叔父で始め、今年で72周年を迎えます。
当初は外国人向けのお土産で銀製洋食器製作を手掛け、工賃仕事からの船出でした。

その後、自社ブランドを立ち上げようと決意し、自社で企画したオリジナル製品を作成し在庫を持ち、
主にゴルフ場向けに銀カップを製作、私が入社した昭和61年の頃はバブル期で、
新設ゴルフ場さんにオーダーメイドでマザーカップ製作を毎月2~3本は受注をいただいておりました。

創業当初から、できるだけ無駄を省き、資金力を前面に、在庫を積み、欠品がほとんどない。
他社にはない独自の戦略を武器に業績を伸ばしてきました
私は入社後、まずは現場を5~6年、その後は仕入れと見積、
在庫管理など経験して、いよいよ営業という過程をふみました。
その頃はすでにバブルは崩壊、新規案件を懸命に受注しても、現状維持が精一杯というところでした。
そこで私は提案型企業を目指し、待ちではなく攻めへと移行しようと思いましたが、
先代からの支援はほぼ無く、見切り発車で、しんどい日々が続きました。
しばらく結果が出ない頃、ようやく頂戴した案件でトラブル発生、簡易裁判までいき、
頭に500円玉大のハゲができました。
それでも我慢強く続けていたら、周りからのサポートも受けれるようになり、徐々に結果がついてきました。
今となっては、当初の完全在庫の強みは崩壊し(需要が大幅に減少したため)新たな取り組みをしていなければ、
会社そのものが無くなっていたかもと思う次第です。

私が取り組んできたこと、それは提案力を上げ、頂戴した案件に対し、
簡単には「できない」という言葉を発しない。これで乗り切ってきました。
しかし、その武器もいつかは終焉を迎えると思います。そう新たな武器が必要なのです。
それが何か?今後を担う社員さんらに自ら考え行動に繋げてもらえるよう、叱咤激励したところです。
その方向性が見えれば、必ず明るい未来が来ることと信じ、今年も愉快に賑やかに過ごせていければと考えております。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。


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