社長コラム

「表彰」することの意義

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「表彰」することの意義

今月は54年ぶりに雪が降り驚かされましたが、転ばれたり体調を崩されたりしておりませんか?

そんな11月のある日、弊社に来客がありました。

今後の新規開拓において必要な書類があるから判を押して欲しいという内容でした。

説明を聞いて判を押したのですが、少し意見も述べさせていただきました。

我々は「感謝」という言葉を記念品という形で流通させている業界です。

今後新規案件を増やしていくのであれば、栄誉や感謝がどう伝達できるか、そのためには表彰の本来の意味合いを理解することが必要で、そのためには、こんな小細工をするのではなくプロの営業・製造を育成していくことが、大変で遠回りするようだけど、実は一番の近道ではとないかと申し上げました。

例えば表彰する側が表彰してやるという意思が頂戴する側に伝わると感謝という感情は湧いてきません。

以前リオオリンピックの終了後、ある方がメダリストのコメントを聞いていて常に周りへの感謝を口にされる。

それを聞いて清清しく感じるのは私だけではないと思いますと挨拶されました。

私も同感で、では何故メダリストはコメントするか、マスコミ対応だと申す者もおられるかと思います。

私はそうではなく「メダリスト」=自分を極限まで追い込んで最後の最後に神頼みする、そこまでやりきれた事に対し応援してくれた方への感謝の気持ちが溢れ出て、そういう表現になったのだと思います。

私はこの表彰業界に在籍していて、製造を主にしておりますが、職人さんにお願いすることはあっても出してやるという感情はあってはならないと社員にも言い聞かせております。

そんなことしたら、直ぐに出入り禁止になります。常にお仕事は頂戴してありがとう、お願いして感謝するものだと思います。それよりも自分が義務教育を受けられたのは先輩たちのお陰で、人生において先輩後輩が重要だと思っております。

そもそも職人さんのほとんどが我々の大先輩ですから。

ところが表彰を携わっている業者さんの中には横柄な言葉遣いで、あからさまに上から目線の方もいらっしゃいます。

そんな方に表彰の本来の意味が理解できているのか?首をかしげる場面が垣間見られることがあります。

そのほとんどがお客様には媚をふり、仕入先様には人格を変え叱責する。しかも自分より年上の方に。

私は「表彰」することの目的は、例えば社員表彰であれば、「頑張ってくれましたね、また期待しておりますよ」というメッセージであり、頂戴される方は「認めてもらえてる、よしまた頑張ろう」と新たなモチベーションとなります。

仮に表彰からもれた方は、今度は自分がもらえる立場になろうと身近な存在に対しライバル心が湧いてくることも期待できます。

私共はできるだけ表彰やイベントの目的を共有し、そこに携わる「人」を想像しながら対応させていただきます。

価値ある場に相応しい記念品を皆が思い描けるストーリーを付けてご提案させていただきます。

どうぞお気軽にお問い合わせいただけますでしょうか。

 

社長コラム

ゴルフやイベントにふさわしい銀製カップって何だろう?

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ゴルフ・イベントの銀製カップの種類

10月の後半ではございますが、子供の頃に比べ暖かいなあと感じますが体調はいかがですか?

私はいたって元気ですが、パートの女性の方が手術となり、しばらく療養となりまして、やはり健康の有難みをひしひしと感じております。しかし幸いなことに快方に向かっているようで、また元気になって出社していただくのを心待ちにしております。

さて今月のテーマですがイベントや表彰における記念品製作において推奨していること、またプロデュースと申すには大げさではございますが、その考え方をお話させていただきます。

例として2つのカップをご紹介させていただきます。

 

フタ付きカップ
蓋付き銀製カップ
商品カップ
おわん型銀製カップ

 

銀製カップの製作・購入のページへ

 

フタ付の銀製カップ弊社ホームページに掲載)のほうは弊社の技術力を前面に出した品で、弊社の「作品」に近い商品です。もう一方のおわん型カップは弊社の在庫としてカタログにも掲載しておる商品(既製品)です。

どちらも銀製カップですが、ここで私な申し上げたいことは、イベント等でどちらの品が相応しいかです。

例えばどこかのゴルフコンペ、イベント向けに利用で特別な思い入れ等なければ、商品(既製品)のほうをお勧めします。

何故なら多少曲がったり凹んだりしても壊れない限り修理せずに使用されることが多いと考えます。つまり大きくてコストも手頃なカップを望まれるかと思います。

一方で、ゴルフ場の公式競技やメディアで表彰式が写されるなど、よりフォーマルな場面での使用をお考えの場合は、ちょっとしたイレギュラーがあってもカップを修復されるかと思われます。

だから壊れにくく、仮にイレギュラーがおきても修理が施せるよう材料も予め厚めにして製作致します。つまりそのような場面に適しているのは蓋つき銀製カップなのです。

 

銀製品はメンテナンス性が重要

お客様の立場で、銀製カップというと見た目のデザインや製作費用に目がいきます。もちろんそれも重要ですが、同じくらいにその銀製品、記念品の持ちがよいか、メンテナンス性が高いかどうかも大事です。

お客様にたずねます。「カップは何年お使いになられますか?」

10年以内なら既製品を。15年なら微妙ですね。もし20年以上お使いになられるならオーダーメイド記念品やその目的で製作された蓋つきカップの方をお勧め致しますよといった具合に、よくご説明をしてお選びいただくよう心掛けております。

ところが現状はコスト優先で対応年数(扱われ方によって異なりますが)のお話をされないで安かろう悪かろう(ご使用目的によっては)の品を提案される場合もよく見かけます。

一番身近なお話として、修理するにあたり今までのパーツを使用した場合3,000円、ほとんどがこのお見積りのみです。

でも材料が薄くて小さいから先々また破損すると思いますよ。でも頑丈な物に交換すれば10年は持ちますよ、その場合10,000円でお願いしますとなった場合、どちらを選択されるか?

使い捨ての物と長くお使いいただく物、どちらも必要で当然コストと深い関係がございます。その用途を想定してご案内することが大切だと考えております。

弊社ではただ記念品を製作するのではなく、喜んでいただけることを理想にこれからも社員一同励んでいきます。何かお聞きになりたいことがございましたら遠慮なくお申し付けくださいませ。お待ちしております。

銀の用語集

銀を本気でピカピカに磨いたらどうなった?

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銀製品の磨き・メンテナンス

鏡面に磨かれた銀の小判盆
鏡面に磨かれた銀の小判盆

銀製品の最大の特徴は2つあります。それは熱伝導率の良さと磨きあげた時の鏡面仕上げの美しさです。

今回はこの2つの特徴についてご紹介します。

 

熱伝導率が一番高い金属は銀

熱伝導率とは熱の伝わり易さを表す物質の固有値で、熱がどのくらいの速さで固体中を伝わり一様な温度になるかを示すものです。

金属の熱伝導率が一番高いのは銀です。熱伝導率は上から順に銀、金、プラチナで、銀が金属の中で最も早く熱を伝えることができます。(「もっとも熱伝導率の高い金属と、最も抵抗の少ない金属ってなんですか?」)

このことから銀製のビールグラスなど冷たい物を飲むには銀製のコップは最適です。

グラスのビールの冷たさが銀そのものに冷たさが伝わり、そのコップを持つ手と飲むときに唇に冷たさが伝わります。そういった意味では銀製品というのは五感で楽しめるものであります!

 

銀は鏡面に磨いたときに真価を発揮

また、銀は可視光線の反射率が金属の中で最も大きいため、鏡の反射面に銀を使えば最高の鏡になるといわれております。

弊社の銀製小判盆は鏡面の美しさを存分に表現しております。

ヨーロッパでは、銀製品の磨きの美しさがその家柄を表しました。

製作依頼をよく受ける銀製のベビースプーンには一生、食べ物 に 困らない」という意味があります。

銀製品は、古くから実用的に使用され文化として定着をしていますが、歴史的に日本では高価という事と銀製品のお手入れの方法が難しいため、なかなか文化として定着しませんでした。

 

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鏡面に磨かれた小判盆。

職人によってピカピカに鏡面に磨いた銀製品は文字通り鏡になる!

 

地金(材質)が銀製であることと、銀メッキ (素材は真鍮や銅)の物を判別する方法があります。

材質が銀製の場合は、〈SILVER925〉〈sterling silver〉〈銀製〉等の刻印が入ります。

 

SILVER925 ... シルバー925、スターリングシルバーと呼ばれる。銀の含有量が92.5%で銅を混ぜた銀と銅の合金

 

これがない場合は、素材は銀ではなく銀メッキ仕上げの製品の可能性があります。これらの商品は、メッキ加工が施してありますので、修理は大変になりますし、素材の確認ができないと、修理が施せない場合もあります。

そのためか、弊社に持ち込まれる銀製品の修理等では、洗うときに傷だらけにしてしまった、家の整理をしていたら黒くなった銀製品が出てきた 等があり、弊社としては、使って頂ける事が最良かと思っております。

銀製品であれば、日常で使用していくなかでできた、傷に関しては、また、磨けば綺麗になります。
ただ、傷や黒ずんでいくのも、時代を重ねてきた証でもありますので、飾る品物(写真立)などは、そのまま使用していくことも銀の味わい深さです

社長コラム

遊び心から生まれたマッチケース

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新製品開発のヒントはいつ生まれる?

真鍮マッチケース 銀製 アヤメ

今月は週末、ほとんど晴れず雨や曇りでモヤモヤしておりませんか?是非月が変ったら秋晴れを期待したいですね。

さて今月はあくまで個人的なお話ではございますが、遊び心から転じて試作した記念品をご紹介させていただきます。

今回のアイテムはマッチケースです。

ではどんな時思い付いたか?

それは友人とちょっと頑張ってフグを食しに行った際、フグのひれ酒を注文して蓋を開けてマッチでお酒に火を付けた時、これがチャッカマンだと風情がないなあと思い、その2週間くらい後にある新規建造物のお土産として、ここに来なければ買えないもの、少し高級な価格帯でコンセプトが粋と雅というお題で提案のご依頼を頂戴した時にふと思い浮かびました。

日本の四季をテーマに春はそこから見える桜を、夏は同様で花火をといった具合で、図柄の取り外しができるようにという企画で図案を製作するより実物を製作してしまえと想い、サンプルとして真鍮素材で製作しました。

男性なら理解していただけると思うのですが、くだらないけど女の子の前で小ネタが欲しいものですよね。

それ何?って。全然利便性もないけど洒落です。

担当者も面白いと言ってくれて、決定権のある方に見せたそうですが、まったく理解してもらえなかったそうです。私は常に王道ばかりでなく時には回り道というか変化球も必要だと思っております。私は「所詮洒落だから」とか「所詮遊びだから」という表現を使います。

前者はビジネスで後者はプライベートが多いかと思います。真剣に考える中で息抜きとして、このマッチケースのような発想も他のアイテムを引き立てる役割と今後の選択肢を広げる意味合いでは無駄ではないと思っております。

後者は仕事以外でも周りが見えないほど、のめり込む方っていらっしゃいますよね。

例えばギャンブルやゴルフで見かけます。ゴルフでも一生懸命努力するのは間違っておりませんが私のようなエンジョイゴルファーは今日楽しければOK、確かにルールブックが存在する訳ですから、それを守る必要はありますが70歳を超えるお年寄りがティーショットを打っても打ってもOB杭を超えない。それなら前進ティーから打っていただく。そんな代案があっても良いのではと思います。

楽しんでお帰りいただき、また足を運んでいたく「所詮遊び」ですから。

この間も弊社に女子大学生が実習に来られ頑張って研修過程を終了し、学校側からの依頼で評価点を送ることになった際、ABCD評価で○を付けるようになっておりました。

私はBでは可愛そうだな、でもAは本人の為にも良くないなあと真剣に考えて、洒落ですが勝手にEを付け加え5段階評価でBとして提出しました。こんなふざけた発想がオーダーメイド記念品の提案に結びつくのだと私は信じております。

最後に先月は角型総巻きプレートの製作法をご紹介しましたので、今月も簡単にマッチケースにおいても触れておきます。

長方形の厚み0.8mmの真鍮板、縦に3本溝を入れていきます。そしてある程度溝に沿って曲げてから抜く部分を切り抜き後、完全に曲げきり、溶接する際先月もご紹介しました「しのぎ」にしてハンダ付け致します。その際溝入れした部分にもハンダを回しておきます。(銀製品を永くお使いいただくためには?)

そして取り外しを可能にするため1枚の板に図柄を溶接します。そしてマッチケースと一緒にスライドさせます。この時マッチをすらないと火がつけられないのと、おしりの方から箱を押さなくてはマッチ棒を取り出せないので窓を開けて完成です。

 

スライド式の真鍮マッチケース
スライド式の真鍮マッチケース
真鍮マッチケースはこのように分解できる
分解するとこうなります。

 

私は提案の時まず考えるのは貰われる、または購入していただく方の性別、年齢、個人か法人か、それにフィールドだと思っております。あとアイディアが浮かばない場合、お風呂の中で考えます。そうして生み出していかなければ提案はできません。誰でも簡単にできるわけではないと私みたいな凡人は考えております。

仕事もプライベートも楽しむ、そのためには努力が必要だと思っております。どうぞ新しい出会いを心よりお待ち申し上げております。

 

銀の用語集

鋸刃の透かし技術(研修生と職人)

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透かしの技術

今回は弊社の職人と研修生の透かしの技術を比較してみます。

 

 

透かしのポイントです

①    引く時に力を入れて、戻すときは力を抜く
②    鋸刃は同じ位置で引き、品物を動かしていく
③    刃のストロークを大きく使う

銀の用語集

銀製品の最大の特徴

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銀製品の性質と最大の特徴

銀製品の最大の特徴は、熱伝導率の良さと、磨きあげた時の鏡面仕上げの美しさです。

熱伝導率とは、熱の伝わり易さを表す物質の固有値であり、熱がどのくらいの速さで固体中を伝わり、一様な温度になるかを示すものである。

金属の熱伝導率は、銀>金>プラチナであり、銀が金属の中で、最も早く熱を伝えることができます。

このことから、銀製のビールコップ等、冷たい物を飲むには最適です。

グラスの液体の冷たさが、素材(銀)そのものに冷たさが伝わり、そのコップを持つ手と、飲み時に唇に冷たさが、伝わります。

銀製品は、五感で楽しめるものであります。

 

 

また、銀は可視光線の反射率が金属の中で最も大きい。このため、鏡の反射面に銀を使えば、最良の鏡になるといわれております。

弊社の銀製小判盆は、鏡面の美しさを存分に表現しております。

銀食器は、ヨーロッパでは、磨きの美しさが、その家柄を表している。

ベビースプーンは、「一生食べ物(経済的に)困らない」

等の意味があり、銀製品は、古くから実用的に使用され、文化として定着をしていますが、日本では、高価な物という事と、お手入れの方法が難しい(お手入れの方法が解らない)という事で、なかなか文化として定着はしておりません。

また、素材が銀製であることと、銀メッキ (素材は真鍮や銅)の物を判別する方法として、素材が銀製の場合は、〈SILVER925〉〈sterling silver〉〈銀製〉等の刻印があります。

これがない場合は、素材は銀ではなく銀メッキ仕上げの製品の可能性があります。

これらの商品は、メッキ加工が施してありますので、修理は大変になりますし、素材の確認ができないと、修理が施せない場合もあります。

そのためか、弊社に持ち込まれる銀製品の修理等では、洗うときに傷だらけにしてしまった、家の整理をしていたら、黒くなった銀製品が出てきた。等があり、弊社としては、使って頂ける事が最良かと思っております。

銀製品であれば、日常で使用していくなかでできた、傷に関しては、また、磨けば綺麗になります。

ただ、傷や黒ずんでいくのも、時代を重ねてきた証でもありますので、飾る品物(写真立)などは、そのまま使用していくことも、銀の良さであります。

社長コラム

銀製品を永くお使いいただくための弊社のこだわり

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銀製品を永くお使いいただくためには?

切断面をヤスリにて整えていきます
熟練の職人が銀板の切断面にヤスリをかけているところ

 

今年、東日本は日照時間が短く、ただダムの方の降水量は少なく水不足、西日本は猛暑日が続き、かなりお疲れモードではないかと思いますが、水分補給や適度な温度調整をして元気に過ごしてくださいね。

さて先日もある修理の問い合わせがあり、10年以上びくともしない場合は10,000円、今あるパーツを取れにくくすれば3,000円、しかし何年か先はまたこのパーツでは壊れてしまうと思うけど、どうなさいますか?とお尋ねしたら3,000円でというお返事でした。私は先々を考えれば、10,000円のほうが割安だと思いますが、何故こうなるのか不思議です。多分決定される方が、充分にご理解されていないのかなと考えるしかありません。

そこで今月は他からもリクエストが入りましたので、銀製の角型リングの製作時のお写真を撮り、弊社の製作方法やこだわり等を、それを元にご説明してみようかと思っております。

 

前回の記事「銀はなぜ貴重なのか?」

 

銀製角形リング、ポイントは「3枚の板」にあり!

他社様で製作した角型リングで、毎年名前を刻む際溶接部が外れてしまい、弊社でかなり多めにハンダを廻すのですが、基本木台にかぶせる物なのに、幾らか小さめに出来ているので外れてしまうようです。それに板厚が薄く押すとしなってしまうという根本的な問題が残ります。

多分銀材料が高いときに製作したのかもしれませんが、そこは安物買いの銭失いにならないよう見極めなければいけませんね。

製作した角型リング

 

木台の寸法を計測して罫書いている写真です。弊社の製作法は3枚の板で形成されていて、1枚はコの字型にして、残りの2枚は両サイドに貼っていきます。

またより永くご使用いただける最低限の厚みとして0.8㎜の材料(予算の関係で1.0を使用したかったのですが)にて製作しております。

木台の寸法を計測して罫書いている

 

折る部分の溝入れ作業です。

折る部分の溝入れ作業

 

罫書いた部分を鋸刃にて切断しております。

罫書いた部分を鋸刃にて切断

 

切断面をヤスリにて整えていきます。

切断面をヤスリにて整えていきます

 

溝入れ部分を折り曲げていきます。

溝入れ部分を折り曲げ

 

溶接ですは前述した他社さんは5枚の板を接着して製作しておりますが、弊社は3枚の板の接着面を90°にするのではなく、双方を45°にすりあわせ、少しでも接面を広くして強度を上げて溶接しております。これを専門用語で「しのぎ」と申しまして、木工用語では「とめ」を合せると申します。

これを天板4ヶ所と立ち上がり(台の高さ部分)4ヶ所、計8ヶ所、多めにハンダを付けていきます。この時火のあて方で平らな板に熱が加わることで反っていくこともあり、高い技術が必要となります。

 

ハンダ付け

 

溶接後、砥石を用いて研ぎます。これは2つの目的がございます。1つは傷を取る。もう1つはムラを取る。

そうでないと正面に自分の顔を写した時、かなり歪んでみえてしまうからです。だからムラが取れるまで砥石で研ぎ、最後に砥石の目では磨いた時、目が粗く平物の磨きは綺麗に上がりませんので、スミ研ぎして磨きます。この際銀材料の材質が970(銀97%、銅3%)を使用しております。これは純銀だと柔らかく強度面で問題が起きてきます。そこで磨いた際3%混ぜた銅がうっすら出てきますので、銀メッキ加工を施します。

スミ研ぎ
スミ研ぎによる表面処理

完成です。①に比べゆがみが少なく、また押しても反ってはきません。

完成品

 

弊社ではこのようにご予算に合せてご提案をさせていただいております。例えば弊社で製作しております銀製カップですが、どこかのコンペでご使用になるのであれば、少しくらい凹んでも、傾いても修理せずに使い続けるかと思います。ところがトーナメントの看板になるイベント用記念品ゴルフ場の4大競技用のカップは、すぐに修理されるかと思います。

何故?それをもらうまでのプロセスが違うからです。その為に努力されて頑張っていらっしゃるかたへの敬意です。ですから材料の厚みから違ってきます。これから50年以上ご使用されるのであれば、壊れにくい仮にイレギュラーが起きても何回か修理しても問題がないように製作しなければいけません。

ところが大きさだけしか評価の対象にない方は、何故そんなに差が有るのか。私は10年いや30年後、どちらがコスト面でお徳かを丁寧に説明して、そのうえでお客様に選んでいただいております。

一人前の職人はコストを下げる製作法ができますが、腕の悪い者はいくら予算を与えても品物が営業してくれる記念品は作成できないと思います。

今後も好評ならこのような企画をたててみようかと思っております。何か意見がございましたら聞かせていただけますでしょうか。

よろしくお願い申し上げます。

 

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銀の用語集

銀はなぜ貴重なのか? 

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銀はなぜ貴重なのか?

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人の欲望を刺激する金や銀は「金銀財宝」と言われ、これを欲しくない人はいないでしょう。

では、「なぜ欲しいのか?」というと、高く売れるから。

ただ、それだけ欲しくなる物なのですが、すんなりとはなかなか手に入らないから“貴重なもの”故に“貴いもの”ともいえるのです。

ですから、金や銀は「貴重な貴い金属」つまり 貴金属  なのです。

 

貴金属が貴金属たる条件とは

貴金属とは、「科学的な安定性が高く、イオンにも解離しにくく、高価で、資源的に貴重なもの」をいいます。つまり、“サビにくく、簡単には溶けにくく、値段が高く、量が少ないもの”です。また、他の金属と比べて飛び抜けて重いのも特徴の1つです。

 

また、経済的な観点からの見方もあります。「財産保全の条件」とされる

① 経済的な価値の変動が少ないこと

② 換金性が高いこと

③ 利益性が高いこと

④ 価値に不変性があること

⑤ 国際的な流通性があること

⑥ 維持費が少ないこと

⑦ 保管性がよいこと

⑧ 物質的な変化がないこと   貴金属はこの条件を満足させるものであること

 

この条件を満たし、貴金属とされるのが、「金」「銀」「白金」「パラジウム」「ロジウム」「イリジウム」「ルテニウム」「オスミウム」の8種類です。

ですから、貴金属は、その輝きを失わず、錆びない等の特性から、装飾品や産業用まで幅広く活用されてます。

また、装飾品としての貴金属は、「富と権威、プライド、見栄」などの様々な要素が入り混じっているものといえなくもありません。

 

 銀の特徴

①.毒の硫黄分と銀とが反応し、端が黒くなる為、食事に毒が盛られてないことを確かめる為の道具として用いられていた。

②.加工がし易いのが特性。 重さ1gで約1800mの針金が出来る。

薄さ、0.0015mmの箔を製作することも可能

③. 銀は貴金属なので、錆びにくい事は当然で、常温では、水や酸素と反応しません。

空気中では酸化しにくい。ただ、湿気の多いところや、特に、温泉地などでは、噴出する亜硫酸ガスや硫化水素と反応して、硫酸銀や硫化銀になります。つまり、表面が黒くなります。この特性は、大気汚染のちょっとしたバロメーターにもなります。

銀食器等が“曇る”のは、空気が汚染されているためとも考えられます。空気に硫化水素が含まれると、銀の表面に硫化銀ができるからです。

ちなみに、「いぶし銀」という言葉があります。これは、銀を硫黄の蒸気で燻して、表面に薄く硫化銀をつけたもので、別名“艶消し銀”と言われ、粋につながるものです。

④.「銀」の白さに魅了されるわけ

冬の朝、カーテン開けるとそこは一面の“銀世界”。遥か彼方に輝く“銀嶺”。スキー場は“白銀のゲレンデ”。

フィギュアスケートで華麗に舞う“銀盤の女王”。美貌と名演技で観客を魅了する“銀幕のスター”。空を行く

“銀翼”。夜空に輝く“銀河”。トロの赤味を引き出す“銀飯”  等々、輝く白さ、際立った白さを例える時などに、「銀」という言葉はよく使われます。これらは、銀の持つ独自の白い輝きが私たちを魅了している為といえるでしょう。  その、銀の輝きですが、銀は私たちの目に見える光、可視光線の全てを反射します。つまり、銀は金属の中で可視光線の反射率が最高なのです。  ちなみに、銀の「艮」は「白」を意味しています。

つまり、銀は「白い金」ということになります。

⑤.銀の殺菌・抗菌に絶大な力

仁丹の丸い銀の粒   実は、この銀色は本当に銀が使われているそうです。狙いは殺菌、抗菌効果です。

銀の殺菌力、抗菌力は半端ではありません。その力は実に幅広く及ぶのです。そのために銀は、浄水機の滅菌装置などにも使われ、デオドラントスプレー、公衆浴場での殺菌、鍼治療、抗菌剤などに使われるなど、銀は、私たちを守っている金属、ということがいえるかもしれません。

 

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社長コラム

表彰記念品を製作するための心構え

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今年は大雨で被害が出るかとおもえば、雨が降らず水不足で悩む地域があったりして、改めて日本列島は東西に長いことに気づかされました。そんな中お元気ですか?私はお蔭様で元気に楽しく毎日過ごせております。

そんなある日、プロスポーツイベント表彰の件でお客様と納期の件でトラブルが起きました。当初の予定日が段々早まってきて最終は営業日で4日詰めてほしいと直前、しかも夜分に投げかけてきました。今からメッキ屋さんに聞いてもらえるか?となったので、とても営業時間外だからそれは無理であること、またその日は確約できないこと、そもそもお使いになるまで1週間以上あるのに、たまたま口頭でのやり取りでボタンの掛け違いをしてしまい担当者のメンツ云々のためにサンプル1個で半日かけて動くことが難しいことを告げました。そこで一言、勘違いしておりました、もう1日お待ちいただけませんかと謝罪すればよろしいのでは?と申しましたが中々引き下がりません。ここ一番だと思ってと申すので、大変申し訳ありませんが、こんなくだらないお話でここ一番は使えません。本当に土俵際に追い込まれる(しかも弊社のミスなら尚更ですが、それが例え相手先様であっても)穴を開けるわけにはいけないから、そういう時にここ一番を使って何が何でも間に合うよう労を惜しまず対応しますが、今回はちょっと内容が異なるかと思いますよと告げました。最終的には何とか間をとって半日早めて決着に至りました。

私が何故そこまで申すかというと、その方は納期物の短縮は日常茶飯事であり、それに対し資料やデータの支給はこちらの要望に必ず遅延する、だから今回も半日詰めるから、支給していただくデータの入稿は来週末に必ずお願いしますよとお願いしました。ところが予想通りその日がきても途中経過の報告どころか、その翌週私のほうから催促しても、いつ提出していただけるかの返事も返ってきません。これを今回書いたのは愚痴を溢したくてそうしたのではなく、弊社の考え方をお伝えしたかったからです。

今回のようなイレギュラーは稀ですが、きまって同じ顧客で以前もプロスポーツの優勝杯製作において図案決定が遅れた際、私がある日付を指して、この日には絶対に必要になると思うから、ここまでに決めていただけますかとお願いしても、その日に間に合わなくても年間表彰の際にあれば良いと返ってきました。それなら待ちましょうということになり、暫くたってから決定したら、私が当初案内した日に間に合わないかと言ってきました。開いた口が塞がりません。

では何故その日が解るか。簡単です。ほぼ優勝チームは決定していて、そのチームのシーズン最後のホーム試合の日だったからです。サポーターとともに高く掲げて喜びを共有する。その為に優勝杯が必要なのです。つまり何の為に優勝杯が必要で、どの場面で一番盛り上がるかを考えていないから対応ができないのかと思います。

そこには色々相手もあることですから一概には難しいのも解りますが、差し上げる側のスポンサーの想い、それよりもっと大切にしなければいけないのが、表彰される人や会社や団体の気持ちだと思います。そんなこと当たり前なのですが、以外と携わっている方で大半は首を傾げることが多いように感じます。

弊社はこのようなスポーツイベント表彰や企業団体における優秀社員表彰や功労賞など、幅広く対応させていただいておりますが、目指すところは納期に間に合うかではなく(それは当たり前)喜んでいただける事を目標に、以前もご案内しましたが誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのようにして、それに予算を含め、5W2Hの精神でご提案ならびに作業工程から納品業務まで対応させていただきます。

表彰記念品が忘れたころに到着したのでは、差し上げる方も受け取る方も目的や感動が半減してしまいます。だから私は支給していただくデータは、かなり前段階からストーリーを描いて何故必要かを明確にして対応していただけるようお願いしております。

弊社はそんな賑やかな会社です。チームワークを大切にこれからも頑張っていきますので、よろしくお願い申し上げます。

社長コラム

卵が先か鶏が先か

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EU離脱

先程イギリスがというショッキングなニュースが飛び込んできました。

英国のEU離脱(BREXIT)
英国のEU離脱(BREXIT)

私は社会人になってから、仕事で接してきた方の影響で、多趣味になり経済勉強と地金相場が連動することから、株や投資信託もかじっておりますが、自分の努力で何とかなるなら頑張りますが、それが無理ならしばらく静観するしかないなと思っております。

私にとって株や投信は所詮遊びですが、そうでない方もいらっしゃりますし、あくまで自分の中でのバランスだと思います。

民間企業ばかりでもいけないし国や地方自治の役所ばかりでも成り立ちません。民間においてはできるだけ無駄な経費を省き利益が出せるよう限界まで行き着いていれば、新たな消費は見込めません。先般の東京都知事の件ではマスコミが徹底的にバッシングして辞職に追い込みました。彼らは消費してくれるのです。

また選挙で50億の税金と報じられておりますが、全て消えてなくなるのではなく回りまわって自分の会社や個人の手元の戻ってくるのです。都知事を擁護する気はございませんが、綺麗ごとでは経済は発展しません。

私も零細企業の代表取締役を努めさせていただいておりますが、社員から信用されず、自分の背中を見せられなくなったら会社は傾くでしょう。

今回の舛添さんは職員や都民から信用されていない訳で、それがリオにいって旗を手渡されたのでは問題が大きすぎます。だからこれで良かったと思っております。

 

鮎の友釣り

話しは変りますが私はよく鮎の友釣りを例にあげます。

最初はおとり鮎を付けてはなし、縄張り意識の高い鮎の威嚇の中、針がかかりをする、そして釣り上げた鮎で掛かりどころが良かった鮎とおとり鮎を交換して、それを繰り返すことで釣果があがる。

それができないと鮎はどんどん弱っていき、釣果も期待できなくなります。

これは仕事面も同じで何かのきっかけがあって、そこから広がって例えば口コミ、紹介へと繋がっていき業績が上ってくるのかと思います。

その結果、社員さんへの賞与や設備投資、人材確保へと予算が回っていきます。

それと並行して宣伝広告、顧客先様や仕入先様への感謝の意、それに会社にとって一番重要な社員さんに対しての感謝や今後のモチベーションUPを目的に様々なイベントが開催され、そこには記念品や賞状が贈られます。卵が先か鶏が先かですが、結果が出たからイベントを開催するのか、イベントを開催したから結果が出たのか、それは業態や考え方の違いがありますが、少なくても次に向かって行動を起こさなければ、いずれは追い抜かれていくのが民主主義だと思います。

弊社では周年記念・優秀社員表彰から企業PR用のイベント表彰のオーダーメイド記念品製作に至るまで、その経緯を思い描きながら、ご提案から納品業務まで対応させていただきます。

この積み重ねが企業の発展に繋がっていくという信念でこれからも真剣に携わっていけたらと考えております。

どうぞお気軽にお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。

 

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