社長コラム

人でも物でも見分ける目利きを養う

今月は早くも花粉の影響が出ており、昨年より早い気が致します。
どうか気をつけていただき、GWまで乗り切りましょう。

さてそんなある日、信用金庫さんの営業の方がお見えになりました。
彼が弊社の担当になってから、融資の際も大変便宜を図っていただきましたが、
そろそろ転勤の頃合、そこで将来まだ私が生きている間に今の支店に支店長で戻ってきたら感動するし、
それを目指すようにと、その間これから幾つも困難にぶつかるだろうから、
今から先を見据えて、その解決策を想定しておきなよと私自身若輩者ではありますが
人生の先輩として話をしております。

彼はかなり積極的に提案を持ち込みます。そこで私は5つ案件があったら5勝0敗は考えず、
3勝2敗でも良いから全体の75%以上の内容をキープする道を勧めます。
そんな会話の中で、弊社の試作品を机に4つ並べました。どれか1つ満足できない出来の物があるが解る?
と尋ねたら、しばらく考えてギブアップしてきました。

上記の答えは、あくまで個人的見解ですが大塚家具のお家騒動で匠大塚と大塚家具の違いは何か?
と共通するお話で、匠さんの社長はタンス屋さんの息子さんだったようで、
出来た品物の良し悪し、つまりは目利きが利きますが、お家騒動後、先代に仕えて来られた社員が抜け、
看板だけ残って本来必要な一丁目一番地が欠けてしまったのが業績悪化の要因の一つだと私は勝手に考えております。

つまり良い物とそうでない物の目利きが必要で、物でも人でも同様です。
そのためには良い物を見る、使うことが大切だと思います。

お金が潤沢ならそれもできるでしょうけど、現実はそうはいきません。
そこでウィンドーショッピングを推奨しましたが(本やネットの情報ではなく自分の目で実物を見る)、
肝心なのは興味を持つか否かだと思います。

聞くより見るほうが理解度は高まります。何かきっかけがあった時、
しったかぶりするのではなく頭を下げて教えてもらう。そういう素直さも大切です。

人間国宝(重要無形文化財保持者)奥山峰石先生は傘寿(80歳)展の際もまだまだ新しい発見があり、
いまだに志半ば、人間は息絶えるまで勉強だとおっしゃっておりました。

私もどこまで伸びしろがあるのか、そこに挑んでいく年にしていけたらと考えております。
新たな出会いお待ち申し上げております。


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