社長コラム

やっぱり物造りは面白い

今年は例年に比べ3週間くらい前倒しで梅雨の季節が到来するそうです。
くれぐれも体調を崩さぬよう注意しましょうね。

そんな中、他社でかなり以前製作されたトロフィーを預かりました。

正直、私以外あまり興味が無かったように映りましたが、私は、
これを弊社で製作できるか?
またどうやって製作したのか?
出来が良いか悪いか?
注意深く観察すると、半時くらいあっという間に経過します。

預かった要件を聞くと同じ物を製作したら、おいくらで?ということで、
簡単には見積が出ません。
以前は製作できても今はこの形状が絞れるか(材料が存在するか否か)、メッキのタンクに入るか、
弊社でこの鍛金技法ができるか、現場の社員さんの手を止めさせて、集まってもらい皆で打合せました。
最初は難しいのでは?から始まり、仮に出来てもそこまでの予算がもらえるのか等、議論をぶつけているうちに、
ふと光が差してきて、製作方法はひらめきました。あとは何日掛かる?20日間でも難しくない?
ではいつまで借りられるかと聞いたら、明日返却(ビックリ)

幾つか協力工場さんに確約をもらわないと返事できない案件を、1日ではとても無理。
では最低でも、これだけは掛かりますといえば、何でそんなに掛かるの?となる。
恐らく、物を見ても製作上、何が大変かも解らないと思います。
だまって見積書だけ提出しても、高いイメージだけが残存するだけです。
予想通り、他社から同じ案件で問合せが入りました。今度は担当者を呼び、何が大変かを丁寧に説明し、
もう少し長くお預かりできないか、お願いしました。

でも久しぶりに昔の職人さんが手を掛けた記念品を拝め、皆で意見交換し結論まで辿り着けたこと、
人を成長させるには良いものを見る、そして自分ならどうやって作るか考えることが大切だと思いました。

私は、記念品を製作するまでの過程を、スタートではなく完成の最終段階から遡って考える、
それで結論まで行きつくことを推奨しております。
そんな日常の中、ふと思いました。
「やっぱり物造りは面白いなあ。」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です