銀製品の性質と最大の特徴
銀製品の最大の特徴は、熱伝導率の良さと、磨きあげた時の鏡面仕上げの美しさです。
熱伝導率とは、熱の伝わり易さを表す物質の固有値であり、熱がどのくらいの速さで固体中を伝わり、一様な温度になるかを示すものである。
金属の熱伝導率は、銀>金>プラチナであり、銀が金属の中で、最も早く熱を伝えることができます。
このことから、銀製のビールコップ等、冷たい物を飲むには最適です。
グラスの液体の冷たさが、素材(銀)そのものに冷たさが伝わり、そのコップを持つ手と、飲み時に唇に冷たさが、伝わります。
銀製品は、五感で楽しめるものであります。
また、銀は可視光線の反射率が金属の中で最も大きい。このため、鏡の反射面に銀を使えば、最良の鏡になるといわれております。
弊社の銀製小判盆は、鏡面の美しさを存分に表現しております。
銀食器は、ヨーロッパでは、磨きの美しさが、その家柄を表している。
ベビースプーンは、「一生食べ物(経済的に)困らない」
等の意味があり、銀製品は、古くから実用的に使用され、文化として定着をしていますが、日本では、高価な物という事と、お手入れの方法が難しい(お手入れの方法が解らない)という事で、なかなか文化として定着はしておりません。
また、素材が銀製であることと、銀メッキ (素材は真鍮や銅)の物を判別する方法として、素材が銀製の場合は、〈SILVER925〉〈sterling silver〉〈銀製〉等の刻印があります。
これがない場合は、素材は銀ではなく銀メッキ仕上げの製品の可能性があります。
これらの商品は、メッキ加工が施してありますので、修理は大変になりますし、素材の確認ができないと、修理が施せない場合もあります。
そのためか、弊社に持ち込まれる銀製品の修理等では、洗うときに傷だらけにしてしまった、家の整理をしていたら、黒くなった銀製品が出てきた。等があり、弊社としては、使って頂ける事が最良かと思っております。
銀製品であれば、日常で使用していくなかでできた、傷に関しては、また、磨けば綺麗になります。
ただ、傷や黒ずんでいくのも、時代を重ねてきた証でもありますので、飾る品物(写真立)などは、そのまま使用していくことも、銀の良さであります。