暑さ寒さも彼岸まで、とよく言われますが、今年は10月の声が聞こえてから秋の気配を感じられるようになりました。
最近は春と秋が短くなっております。その中で秋の素晴らしい景色や食物等、満喫してくださいね。
話は全く変わりますが、世の中では品物が流通されておるなか、
コストを下げるなら、無駄なことを省くというのは当たり前の話ですよね。
我々記念品業界でも、無駄なことが多々発生します。それは担当者によって、かかる経費が大きく異なります。
確かにお店の格式という観点もあるかと思いますが、
それならコスト面で多少多めに支払うから品質を上げてほしい旨、予め伝えておけば済む話だと思います。
ところが、無償で好きなだけ高い要望を依頼される事案、結構ありませんか?
そのほとんどが納める担当者のスキルに問題があるかと思います。
自信がないから完璧な記念品を望む、でもコストは上げるな、これではメーカーは立ちいきません。
何を申し上げたいかというと、エンドユーザーさんが間違ってもクレームつけない、
しょうもないことで、協力業者さんにあれこれクレームをつける。
つまりは喜んでいただける記念品を要望しているのではなく、クレームが来ない物を欲しがる。
弊社の理想は製作させていただいた記念品が、手元から離れても、それを見た方が、この記念品どこで製作したか?
と営業できる品を製作することです。
先日もあった事案ですが、お客様が図案を製作、それを弊社で確認、
壊れやすく、尖った部分があれば表彰式でけが人が出る、またこのデザイン出来上がっても格好悪い等々、助言しても、
とりあえずと言ってお客様に提案、その後確定したわけではないけど、これを基に展開していくと連絡が入り、
私はデザイナーに模型を作るよう促しました。
すると出来上がった模型は一目でわかるくらい図案と異なっていました。これは正面から見た図案のみで判断するから、
バランスの悪い記念品になってしまう。模型を作ったことで気付き、訂正し、見られるデザインに変貌を遂げるいく。
私は、ここまで形状変わって大丈夫?と心配しましたが、今回は杞憂にすぎませんでした。
それは私の担当者の力ではなく、その先のお客様のスキルが高いからクレームにもならない。
逆にそういう方は、別の意味で最初の要求は高いし、しっかりヒヤリングされておられます。
それとは逆に、全くヒヤリングして来ない方は、最初の段階から全て丸投げ、出てきた提案も、そのまま客先に丸投げ、
後に変更事案が発生すると、お客様に説明できないとクレームを入れる。
正直申すと、オーダーメイド記念品を製作、納品するまで、この方が入ることは100害あって一利なしだと思います。
しかも、その方に苦しめられている営業マンを日常茶飯事お見掛けします。弊社とは全く無縁と言いたいところですが、
そのしわ寄せはあります。これは武器がないから無防備に受けるしかないという悪循環です。
全ての立場の方に言えることは、誰かの力を借りないと、物は流通しません。お客様の顔色ばかり気にしすぎると、
需要供給のバランスは大きく崩れること、まだ気付かれてない方が、
かなりおられること、業界全体を通じて閉塞感を感じずにはいられません。
今月は滅茶苦茶ストレスがたまり、発散できなかった手前、愚痴色の強いコラムになってしまったこと、
改めてお詫び申し上げます。次回からは前向きな原稿を作りますので、よろしくお願い申し上げます。