社長コラム

無の物から有を生み出す

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毎日暑いですが、お変わりありませんか?くれぐれも水分補給を忘れずにお過ごしくださいね。

話は変わりますが、オーダーメイドでホールインワン記念の銀製グリーンマークを製作させていただく際は、達成者のお名前・いつ・どこで・どのホールで・使用クラブ等の情報をお聞きし、まずイメージ図を作成します。
フォントのサイズや太さでイメージが大きく異なります。当然、出来上がりの記念品の見栄えも左右されるので、一番重要な部分です。

その後、ご注文となった場合、金型製作用の版下を作成します。ただ、ここでも型屋さんのノウハウがあり、型打ち段階で型が欠けやすい、細かくて表現できない等の意見を集約し、版下が完成します。
トロフィー等のデザインも同様で、デザイナーさんや職人さんの個性は顕著に現れます。

先日も得意先様から朝一番にトロフィーの図案を送っていただき、予算の範囲内で製作できるか否かと連絡が入りました。現場の者と打合せをし、その日の午前中に、このデザインでは予算内は難しいが修正次第では近づけることができる、電話では中々伝えることが難しいと連絡を入れました。
その後折り返しで、翌朝デザイナーと一緒に打合せのためお伺いできないか、ということでした。
もちろんOKです。
そして修正すれば近づけられること、それでも足らなければ、互いにその分を分けましょう、まずは次の商談に行けるよう手助けするのが、我々営業マンの仕事だと思うと伝えました。

その中でデザイナーさんには、「私と打合せをすればするほど製作のことを考えすぎてデザインから遠ざかってしまう(冒険心がなくなる)から、私に指摘されることを恐れず、描きたい物を描きなさい。小さくまとまっちゃうから。」 と伝えました。
若いデザイナーさんがこれから会社を発展させる、そんな業界にして行かなくちゃね、と励ましました。

無の物から有の物を生み出す、これらデザイナーの部門を無償で対応するところが存在します。これでは他社との差別化は図れません。私はそれでは駄目だと公言しております。
そこまで言い切るなら、己にも厳しくしないといけませんよね。でも若い人材が逞しくなっていく姿を見るだけで、心が躍ります。
弊社では7月から新年度となります。いろんな意味で楽しみでもあり、不安もあります。
来年の6月、充実した一年だったと言えるよう、社員さんと一緒に頑張っていきますので、よろしくお願い致します。

社長コラム

取り巻く環境が良くならなければ、自分たちも潤わない

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今年、早くもエアコンが稼働しており、年々春が短く感じているのは、私だけではないかと思います。
くれぐれもお体ご自愛なさってお過ごしくださいね。

ところで、ある日お客様がご来訪されました。要件は湯沸しの蓋の修理、これが完成したので、取りに来られました。
色々お話させていただきましたが、その中でこの会社は空気が動いている、他社にも足を運ぶそうで、空気が淀んでいて、この会社は活気がある、と申しておりました。

でも、暇ですよー私、昨年のMAX忙しかった頃が懐かしいくらいと言えば、でも他とは風通しが全く異なるそうです。

私は元来、真正面から、誰が相手でも、ぶれずに正直に対応し、手の内を明かす、そのことで、相手側から信頼され、
情報を聞き取り、一つ一つ前進していく、こんな日常を送っております。

そんな私が一番嫌いなこと、それは暇なのに忙しいふりをする、まだ暇だから1時間でできる仕事を2時間かけて
ダラダラ仕上げる、これを日頃から習慣付けしてしまうと、忙しくなっても動けない、
また他者も巻き込み楽を覚える、そんな弊害が考えられるからです。

私が学生の時、朝礼で先生が、白米に一握りの小豆が入り込めば、それはもう赤飯になる、
常に異物を入れない行動をとりなさいと、夏休み前など聞かされました。

会社の代表は、社員さんたちに、自分の背中を見られている自覚が必要かと思います。
自分が楽をすれば、必ず誰かが真似をします。
だから私は、暇の時は「暇だぞー」と言うし、「何か手伝うことがあれば、相談してよー」と声を掛けます。

そんな雰囲気が、風通しが良く感じられたのかもしれませんね。
私は日頃から、これまで生きてきた経験を伝えていく義務があると考えています。
それは自社の社員さんだけでなく、他社の方も同様、聞きに来ればお話しますよと公言しております。

よくお客様の若い営業マンが聞きに来られます。あんた、上司がいるでしょ?何で相談しないの?
そうすると、上司から内藤に相談すれば面白い話が聞けるよ。だから頭下げて聞いてきなさいと言われたそうです。

私は自分が有利に働くための文句、指導は好きではありません。その方の将来を想い、身振り手振りで伝えていく、
そうすることで、周りが成長し、その恩恵を受けることができると考えております。
兎にも角にも忙しくなければスキルは伸びません。私もまだ伸び代があると確信しております。
どうかお仕事いただけること、心よりお待ち申し上げております。

社長コラム

期待しているから注意をする

投稿日:

今年のGW、如何お過ごしだったでしょうか?会社はカレンダー通りの営業でしたが、
その中でも個人的には、中身の濃い日々をおくることができました。
しかしショッキングなこともあり、それは顧客先の方で業界の名物男の告別式に参列してきました。
その際、「よく怒られましたよ」とその会社の役員の方と話していたら
「みんな、同じこと言ってますよ」と返ってきて、
「私もよく怒られました、たまには理不尽なこともあったが、愛ある言葉も掛けてもらいました」
とおっしゃっておりました。

今ならパワハラと言われるかもしれません。しかし、相手を想って怒ってくれる方、減った気がしませんか?
いや、存在しないレベルかもしれません。

私も社員さんに注意する時があります。私も人間ですから、気分が悪い時もあり、
気を付けていても、八つ当たりになることもあります。
その時は反省し、次からは相手の将来のため、それがゆくゆく会社の利益を生むと信じ、
できるだけ冷静に伝えなければと思っております。

話は名物男に戻しますが、色々怒鳴られました。中には首をかしげる時もあり、
他の方はだまって怒られていたそうですが、私は言い返しておりました。そこで余計怒られる。
でも、何も反論できない場面もありました。以前コラムにも書いた気がしますが、
満足できない記念品を持ち込み、「申し訳ありませんでした」と私が発した後、
その品を確認し、立ち上がり、腕を組みながら
「馬鹿もん、お前は会って謝るのが誠意だと勘違いしているようだな、どんな状況か確認できた時に、
何故一報をよこさない、俺は瞬時にどうするべきか判断を迫られているのだよ」
「それとお宅の職人さんが丁寧な仕事をされたのが、この記念品を見れば一目瞭然だ、
なのに新聞紙で適当に包んで持ち込むんじゃない」
その部屋が凍り付いたのは言うまでもありません。でも何一つ言葉も返せず、そこの社員さんが、
丁寧に私が持ち込んだ品をラッピングしている様子を眺めていました。

「内藤君、納品とはこうするものだよ」「しばらく出入り禁止だ」と言われました。
その後、私は玄関の前で待っていたら、
「さっき言ったこと忘れたか?さっさと出ていけ」
「納品ですか」
「ああ、そうだ」
「電車ですか?車の方が早いと思いますよ」
「いいから帰れ」
「それでも車の方が早いですよ」
ニコッと笑って、「車出せ」「はい」その車中も色々怒られましたが、今となってはいい思い出です。

告別式は5月5日のこどもの日、そういえば、寿退社された社員さんが赤ちゃんを抱っこして会社に来られた際、
小さな目をより細くしてデレデレだったのを思い出しました。本当に子供さんが好きでしたよね。

お世話になりました。

社長コラム

新製品開発へのアプローチ

投稿日:

皆さん元気ですか?私は元気です。と言いたいところですが、花粉症に苦しめられ、
つらい日々を送っておりますが、あと数週間の我慢と言い聞かせ、できるだけ賑やかに過ごしております。

そんな中、久しぶりに暇になりました。あれっ、困ったなー。
どうしよう?
これは現場サイドの話ではなく、私のことであり、私が暇=この先、私の新規案件はしばらく無しということです。
そうなると、いずれは現場が暇になることが想定されます。

そこで私は、暇になってから新たな企画を考えても、動き出すまでにタイムラグがあるから、
まだ仕事が切れる前に、皆で相談し、図案製作や試作に力を入れるよう指示を出しました。

勿論、私も考えます。その際、どうイメージするか?
まずは具体的に流行りそうなアイテムを思い浮かべ、試作が完成したら、どこをターゲットにするかを思い描く、
それとは反対に、具体的な顧客先をイメージし、何を製作したら興味を持っていただけるだろうかと想像する。

後者の場合、そのお店のイメージがわかない現場の者に、どんな方が店にいらしていたか、
どんなアイテムの前に人が立ち止まっていたか、性別、年代層、販売しているプライス等々、
足を運んだ者が五感を研ぎ澄まし、見て、聞いて、匂いを嗅ぎ、それらを社内で共有していかなければ、
なかなか進展するものではありません。

そんな折、土曜の19時から友人と食事の予定が入り、その前に新製品の参考になるかもと、
日本橋高島屋さんで開催されている大黄金展を見に行きました。

その後、集合場所の近くにあるお客様のところに足を運び、弊社の担当の方がお店にいらしたので、
ご挨拶した際、現場の者が新製品の開発となると、楽しそうに笑顔を見せながら口と手を動かしています。
想いが強すぎると、つい手を掛けすぎてしまう。
気持ちはわかるけど、5W1Hを思い描き、予算の上限はいくらになるか(つまりHow much?を加えた5W2H)、
それを意識して、開発するようお願いしております。
と申しましたら、今お預かりしている品、売れるかどうか解りませんが、
お店に置いてみますから、引き続きよろしくお願いしますねと返していただきました。

新たな新製品開発に弾みがつきます。

その後は雑踏に消え、楽しいひと時を過ごせた週末となりました。

社長コラム

Noという勇気

投稿日:

いよいよ、花粉全盛の時期となりました。私は、舌禍治療のお陰で、かなり軽減されましたが、
かゆみだけは、しんどい状態が続いております。
早くゴールデンウィークが来ないか待ち遠しいところです。

そんなある日、銀行さんの営業の方とお話した際、ここ下町は景気が良くないと言っておりました。

では何故、景気が悪いの?
原価高等を転嫁できていないそうです。そうなると最悪、忙しいのに倒産あるいは廃業に追い込まれそうです。

我々業界もそうだけど、絶対数の仕事の量をお持ちのお客様から、酷い仕打ちを受けてきたこともありました。
その際、断固として固持するか、受け入れるかで、将来が大きく作用されます。
私は若い時から、皆が生意気と言っているように、自分に非が無く、
騙し討ちのような案件の際は、指し違い覚悟で戦ってきました。

そのお陰で今があると思っております。それに比べ、煮え湯を飲んで我慢してきたところが、
廃業に追い込まれている事案を多く見掛けます。要は大人しく人柄が良く、
誰からも悪口を言われない、これだけでは会社は維持できない。
そう考えてみると、私と正反対だなと言われそうです。

ても会社や社員さんを守るのが、零細企業では経営者だと思います。
お仕事を受けるか否か、いくらで販売するか、全て経営者次第だからです。
私はどんな悪口を言われようとも、それらを守り、社会に貢献することが使命だと思っております。

私共はそんな賑やかな会社です。皆で焼き肉行こうとなった際、うなぎが良いとなり、
変更した際、うちは平均年齢が高いから多数決で焼き肉が廃案になったと嘆いた社員もおりましたが、
私がちょっと上げてはおりますが、45歳ですよ。

我々業界では、飛び抜けて若いと思います。それよりまた大きな仕事が決まったら、
今度は焼き肉連れていきますので、そんなお仕事、よろしくお願い致します。

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2024年の目標

投稿日:

2月の声が聞こえてくると、私の天敵、そう花粉の飛来が始まります。
3年ほど前から、舌下療法で良くなってきたと実感しておりますが、それはマスクがほぼ義務化の時期だったからか、
今年ではっきりするかと思います。
兎にも角にも、健康第一、くれぐれもお体ご自愛なさってお過ごしください。

話は変わりますが、弊社は昨年、3つの「新」をテーマに賑やかに過ぎ去れました。
そこで今年のテーマは、若い人材のスキルUPに着目していくことにしました。

今までも、重きを置いておりましたが、今年は今までと異なり、具体的に、細かく教えていけたらと考えております。
例えば、営業、現場どちらの担当にも「間」を強く意識すること、これは相手のことを想いやって行動を起こすこと。
これだけで、かなりの運を呼び込めると私は考えております。

次に営業の者に、新規顧客先に飛び込み営業に行くにあたり、何を売り込むか?
私も部下が新規でフォローしている顧客先に、面識がないのでご挨拶に伺いました。
その際、お互い腹のさぐりあいから始まります。聞いてて新鮮味が無いので、ちょっと口は挟みました。
まずは弊社の苦手な部分はこれです、と具体的に堂々と打ち明けました。ただし、こんなこともできますし、
何より企業が生き残るために一番大切なのは、物を作るだけでなく、
見積依頼や問合せ等の返信におけるスピードがこれから問われる時代になる。弊社はどこにも負けませんから。
そして、実存する記念品があれば、同じ物の製作依頼が入った場合、コストが明らかに難しい時は別ですが、
製作できるか否かにおいて、絶対に簡単にはNoは言いません。
また、これまで製作してきた記念品は、今まで対応されてこられた業者さんに依頼してください。
弊社は全く興味もありません。
むしろ今まで対応できなかった案件が発生したら、その時は私共に声を掛けていただけますでしょうか。
弊社は1個からオーダーメイド記念品、製作させていただきますから。

私はこれだけ、担当の方にお話しさせていただきました。
つまりは全てが得意ではなく、何が得意か、会社、記念品、営業マン、
このどこが他より勝っておるか、胸を張って語り掛ける。

この方が営業しやすいし、自信を持って対応できます。そうでないと顧客先にご迷惑をお掛けしますから。
今回は、その場に帯同し、実際のやりとりを見せることで、スキルUPが図れないかなと考えました。
あと何年、第一線で働けるか解りませんが、培ったノウハウを次の世代に惜しみなく引き継ぐのが
私の役目だと考えております。

若い人材が成長していくのを見れるのは、大変喜ばしいことです。
そのためには、お仕事を頂戴できませんと、その機会に出会えません。どうかよろしくお願い申し上げます。

社長コラム

今年はどれだけ守備範囲を広げられるか

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
元旦のお屠蘇気分を満喫している、そんな中、激震災害に見舞われました。
ライフラインが回復し、平穏な日々が一日でも早く訪れること、心よりお祈り申し上げます。

先日も奥山峰石先生宅にお伺いした際、2011年東日本大震災当日、ある団体の記念品を弊社が受注し、
先生に製作していただいたので、セレモニーにお招きいただき、受付をしたと同時に地震を体験しました。
2人で建物から非難し、気が付くとスーツが真っ白、ほこりだらけでした。
恐怖で震えが止まらない手で家族に連絡しようにも、つながらない。そんな話になりました。
先生も仕事は継続されているようで、ちょっと耳が遠くなりましたけど、まだまだお元気で、昔話で花が咲きました。
「私が内藤さんのお仕事を始めた時、あなたはまだ赤ちゃんだった。いくつになった?」「もう60です」
「それはおめでとうございます」「ありがとうございます」「60年経つのだから年もとりますね」

その中で、先生の信念も聞かせていただきました。ただ、先生は作品、弊社でも作品に近い類の物も製作しておりますが、
基本は商品を作成しております。
全ての品を同じように製作はできません。
そこには、エンドユーザーのご要望があるからです。

兎に角、納期優先、何とか間に合わせてもらいたい。
他では、できるだけ安価で製作してもらいたい。
会社やイベントの顔になる記念品だから、素晴らしい物をお願いしたい。
お客様と接する者は、できるだけ、どこに力を入れたらよいか、ボタンを掛け違わないようリサーチし、
現場はそれをふまえ、都度都度対応を変えていく。

弊社で唯一、対応するか否か考える案件は、安価で急ぎでクオリティーがうるさい案件です。
たまに存在します。弊社では主に3つの要素のうち2つまでは、前向きに対応させていただいております。

その為には、色々見て、聞いて、感じなければなりません。安価対応はできても、
クオリティー対応は無理では、守備範囲は狭まります。

専門知識の高い、一筋縄ではいかない職人さん、まだまだ存在します。そのノウハウを貪欲に吸収する。
そんなこと、この年になっても、日常よくあることで、新しい案件に出会えなければ、経験できません。
楽しいですよ。面白いですよ。知識が蓄積され、自分の守備範囲が広がり、自信を持って商談できることって。
常にこんな日々を送りながら、あっという間に一年が過ぎ去っていきます。

何か企画等ございましたら、遠慮なく相談してください。
今年もどんな出会いがあるか、ワクワクしますね。

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新製品の売り込みで一番大切なこと

投稿日:

   
早いもので、もう師走です。今年は色々なことがありました。
仕事面では新しい出会いに恵まれ、慌ただしくも充実した日々を送ることができました。

そんな中、先月末、ヘルニアの手術をしたことで、体力が落ち、社員さんの力を借り、
病院まで送ってもらったり、顧客先に同行してもらったりと迷惑かける事態となってしまいました。

そんなある日、顧客先に開発した新製品を持ち込みました。普通は、How Much?と聞かれ、
その価格では、販売が難しいと言われれば10分と、その場には居られません。

そこで私は単価を聞かれる前に、この新製品を何故?御社に持ち込んだか、そのコンセプトをお伝えし、
こういう提案の際、一番大切なのは自社の売上利益を優先事項にしては駄目、
まずは顧客先の発展に貢献することだと申し上げました。

今まで弊社でマーケティングした結果、この記念品、10人に見せたら15人の方が可愛い、またSNSで拡散しますよ、
と言っていただきました。これを置いていただければ、仮にこの品が売れなくても、
今まで来客されなかった新規の顧客開拓がはかれませんか?
それと単価面でも、何万個も製作する場合は別ですが、数十個程度で考えた場合で、ありとあらゆる方法で、
業者さんに相談しましたが、自社で製作するより安価でできる方法が、とうとう見つけられませんでした。
この企画のヒント、弊社営業の者が御社から頂戴し、現場で考え、試作し、本日持ち込みました。
想像の話ですが、御社に新製品を持ち込む業者、存在しますか?またリピート発注を掛けても、廃業されていたり、
廃盤だったりと思うように対応できない現実に直面されておりませんか?
この品は違います。ほぼ社内で製作しており、弊社が廃業しない限り、安定して品物を供給できます。
現場が色々考えて完成させた新製品、今後のモチベーションを上げていくために、
営業の者は、死に物狂いで売り込んでこないと、次につながりません。

またこんな方なら、こんなイベントの時なら、この記念品は流通する可能性が高くないですか?
と同じ景色を共有できるようお話し、お客様からのご要望等ヒヤリングしていたら、あっという間に80分経っていました。
他の案件でもそうですが、同行した者に聞くと、その場がいつも楽しそうという感想が返ってきました。
確かに私は楽しいし、こんな緊張感のある仕事を毎日できたら、本当に幸せだなと思います。
色々なアプローチの仕方があること、今後を担う社員さんたちに、少しでも見せるきっかけになったのも手術、
こう前向きに考えていきたいですね。
慌ただしい2023年もあとわずか。本当にお世話になりました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

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物の良し悪しを感じるためには

投稿日:

このところ随分と冷え込んでおりますが、お変わりありませんか?
私は左鼠経部に違和感があり、善は急げと病院へ行ったら、ヘルニアと診断され、手術することになりました。
手術後は一週間の禁酒、二週間の運動禁止、一か月のゴルフ禁止とドクターから聞かされ、
お食事会が1つ、ゴルフと19番ホール、セットで2つ、キャンセルとあいなりました。

ただ、手術前は飲酒やゴルフをしても別段禁止されなかったので、駆け込みでゴルフに食事に精を出しております。
その中で先輩のメンバーさんから名門コースを誘っていただき、色々感じるところがありました。
ご飯、お風呂、コース、メンテナンス、バンカー等、コースごとに違いがありました。
19番でも、お値段もそれなりですが、大変美味なお店を予約していただき、舌鼓を打ちました。

そのメンバーライフを通して、自分が背伸びできる環境(ゴルフ場や飲食店)を経験することで、一流を体験できました。
何を申し上げたいかというと、良し悪しを感じるためには、良い物を見る、食する、体験することです。
そして、他の物と比較することが重要だと思います。
ゴルフにおいてもメンバーコース以外をプレーすることで、改めて愛着が湧いたり、
自慢したくなったりするのではないでしょうか。

修理や新規製作においても、出来るだけ多くのお金を落としてもらおうということで、
必要以上のスペックを提案するところ、それと真逆で、お客様のご要望をお聞きし、
できるだけ安価に製作できるご提案をするところ。

長い目で見たら、私は後者の方が、次また次と継続してお話を聞ける環境でいられると思います。
弊社は後者の方を極め、10年以上使っていただければ、
どこよりも安価で丈夫でアフターケア対応も万全であることを、公言しております。

先日も学生さんから工場見学の依頼が入り、壊れにくい記念品を製作するために、
実際手掛けた物を見てもらいましたら、大変驚かれておりました。

大切な方へ、感謝の気持ちを記念品も添えて伝えたい、そんな企画がございましたら、
この世に1つしかない記念品のご依頼でも、
心を込めて製作させていただきますので、気兼ねなしでお問合せいただけますでしょうか。お待ち申し上げております。

社長コラム

クレームの付ける所でスキルが垣間見える

投稿日:

暑さ寒さも彼岸まで、とよく言われますが、今年は10月の声が聞こえてから秋の気配を感じられるようになりました。
最近は春と秋が短くなっております。その中で秋の素晴らしい景色や食物等、満喫してくださいね。

話は全く変わりますが、世の中では品物が流通されておるなか、
コストを下げるなら、無駄なことを省くというのは当たり前の話ですよね。
我々記念品業界でも、無駄なことが多々発生します。それは担当者によって、かかる経費が大きく異なります。

確かにお店の格式という観点もあるかと思いますが、
それならコスト面で多少多めに支払うから品質を上げてほしい旨、予め伝えておけば済む話だと思います。

ところが、無償で好きなだけ高い要望を依頼される事案、結構ありませんか?
そのほとんどが納める担当者のスキルに問題があるかと思います。
自信がないから完璧な記念品を望む、でもコストは上げるな、これではメーカーは立ちいきません。

何を申し上げたいかというと、エンドユーザーさんが間違ってもクレームつけない、
しょうもないことで、協力業者さんにあれこれクレームをつける。
つまりは喜んでいただける記念品を要望しているのではなく、クレームが来ない物を欲しがる。
弊社の理想は製作させていただいた記念品が、手元から離れても、それを見た方が、この記念品どこで製作したか?
と営業できる品を製作することです。

先日もあった事案ですが、お客様が図案を製作、それを弊社で確認、
壊れやすく、尖った部分があれば表彰式でけが人が出る、またこのデザイン出来上がっても格好悪い等々、助言しても、
とりあえずと言ってお客様に提案、その後確定したわけではないけど、これを基に展開していくと連絡が入り、
私はデザイナーに模型を作るよう促しました。

すると出来上がった模型は一目でわかるくらい図案と異なっていました。これは正面から見た図案のみで判断するから、
バランスの悪い記念品になってしまう。模型を作ったことで気付き、訂正し、見られるデザインに変貌を遂げるいく。
私は、ここまで形状変わって大丈夫?と心配しましたが、今回は杞憂にすぎませんでした。
それは私の担当者の力ではなく、その先のお客様のスキルが高いからクレームにもならない。
逆にそういう方は、別の意味で最初の要求は高いし、しっかりヒヤリングされておられます。

それとは逆に、全くヒヤリングして来ない方は、最初の段階から全て丸投げ、出てきた提案も、そのまま客先に丸投げ、
後に変更事案が発生すると、お客様に説明できないとクレームを入れる。
正直申すと、オーダーメイド記念品を製作、納品するまで、この方が入ることは100害あって一利なしだと思います。

しかも、その方に苦しめられている営業マンを日常茶飯事お見掛けします。弊社とは全く無縁と言いたいところですが、
そのしわ寄せはあります。これは武器がないから無防備に受けるしかないという悪循環です。
全ての立場の方に言えることは、誰かの力を借りないと、物は流通しません。お客様の顔色ばかり気にしすぎると、
需要供給のバランスは大きく崩れること、まだ気付かれてない方が、
かなりおられること、業界全体を通じて閉塞感を感じずにはいられません。

今月は滅茶苦茶ストレスがたまり、発散できなかった手前、愚痴色の強いコラムになってしまったこと、
改めてお詫び申し上げます。次回からは前向きな原稿を作りますので、よろしくお願い申し上げます。