社長コラム

自分で考える

今年の夏は猛暑となりましたが、お変わりありませんか?私は一度熱中症になりかけまして、水分補給の重要性を再確認した次第です。

その暑い中、弊社に女子大生が実習に来られております。これは10年ほど前からお引き受している制度で物作りの現場や販売先に行くことで将来の方向性や社会の厳しさを体験する目的で行っているそうです。

そこで毎年実習生の個性を見極める為に毎回ある作業をしてもらい、長所を生かすよう心掛けるようにしております。今回の学生さんは真面目で絵がとても上手で将来はジュエリー系に進みたいそうです。そこでこの学生さんなら、少しレベルを上げてもいいかなと思い、お盆休み期間中に課題を出しました。かわいそうだけど。

それは考えるということが当たり前にできるように、自分でQ&Aを絵にして提出してくださいと。
例えばあなたが初任給でご両親にプレゼントするなら?とか自分へのご褒美で何を買いますか?就職先で業績が上がり表彰されることになったら何をもらいたいですか?この時は男女や年齢を問わない物も考えてみてくださいねと伝えました。難しい宿題かもしれないけど考えることが大切で、それができれば何でも対応できると個人的には考えております。

ジュエリー業界は若い女性には人気があり競争率も高いです。その中でデザイン、製作、販売のどこかで携わっていっていただきたいと願っております。
自分で考えるって単純ですが、我々業界に携わっている方の大半が自分で何も考えていないのが現状です。分業制の弊害なのか買い手市場が長引いたのが原因なのか、丸投げ状態です。だから昨今の納涼会の挨拶は景気が一向に上がってこないという内容につきるのだと思います。

他社とあるいは他者に対して個性を発揮することで差別化が図れます。それには携る方が自分自身を追い込まなければ、常にビクビクしながら難題をクリアしていくという過程に陥ります。

私は若い時から考えるという習慣を身に付けることで早く自信を持って取り組むことができると信じております。それが過信との違いかと思います。

学生さんには少し気の毒とは思いましたが、社会にでれば出来て当たり前です。 お盆休み明けが楽しみです。


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