社長コラム

物をまたは現場を見ることの重要性

ようやく花粉も峠を越えたようです。
今年はしんどかったですが、その分終息した暁には羽を伸ばし、アウトドアを満喫しましょうね。

ある時ゴルフ仲間から「銀ちゃん(仲間うちで呼ばれてます)のは営業ではない」と言われ、
「職人の営業の何が悪いの」と啖呵を切ったら、「自社製品に自信と誇りがあるから、うらやましい」と返ってきました。

私は新規のお客様とお話する際、まずは5W2Hを意識してヒヤリングを致します。
そして自分で考えご提案をし、そこからイメージをすり合わせていきます。
その際、ご覧になりたい方には、実際に製作しているところを見てもらい、
製造方法や弊社のコンセプトをお話すれば、安心していただけるかと思います。

またお店で品物を販売されておられる方に、現場をご覧になるかと訊ねると、
「是非」「いや結構です」「忙しいから」色々な返事をもらいますが、見に来られない方は、
大体良し悪しが解らない方が多いように感じます。

弊社で製作する物は、その役割を意識して、その用途に合わせて記念品を製作しております。
例えば、銀製湯沸(中国の方は銀瓶)を製作するにあたり、純銀で製作します。
純銀は柔らかいので凹みやすく、金鎚で叩いて材料をしめる必要があります。
でも、使ってみないと、そこに手を掛けているか解りません。
弊社では世紀を跨いても使える物を製作しております。またデザインにも凄く拘ります。

他社の品を持ち込み、同じような物の製作を頼まれる時がありますが、弊社の品と区別がつかないようなので、
対応が難しいことを申すと、理由を聞いてこられます。
そこで品物を比べてポイントだけでも7~8か所、製造方法が違うことをお伝えします。

そこで帰られる方もおられますが、ほとんどの方が品物を購入していただけます。
やはり高価な物は説明しないと販売まで辿り着きません。
以前、テレビの情報番組で船橋の海苔屋さんが、先代からの言い伝えのお話をされておられました。
「目はごまかせても舌はごまかせない」その通りだと思います。

弊社ではオーダーメイド記念品の受注を頂戴できた時、
その工程をこまめにお写真でご案内しますし、予定が合えば、見学も承ります。

私は常に誰であっても、営業スタイルは変えません。そして数多くの物を見て、見地を広げ、
お客様からクレームが来ない記念品ではなく、
喜んでいただける記念品をこれからも製作してまいりますので、よろしくお願い致します。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です