「表彰」することの意義
今月は54年ぶりに雪が降り驚かされましたが、転ばれたり体調を崩されたりしておりませんか?
そんな11月のある日、弊社に来客がありました。
今後の新規開拓において必要な書類があるから判を押して欲しいという内容でした。
説明を聞いて判を押したのですが、少し意見も述べさせていただきました。
我々は「感謝」という言葉を記念品という形で流通させている業界です。
今後新規案件を増やしていくのであれば、栄誉や感謝がどう伝達できるか、そのためには表彰の本来の意味合いを理解することが必要で、そのためには、こんな小細工をするのではなくプロの営業・製造を育成していくことが、大変で遠回りするようだけど、実は一番の近道ではとないかと申し上げました。
例えば表彰する側が表彰してやるという意思が頂戴する側に伝わると感謝という感情は湧いてきません。
以前リオオリンピックの終了後、ある方がメダリストのコメントを聞いていて常に周りへの感謝を口にされる。
それを聞いて清清しく感じるのは私だけではないと思いますと挨拶されました。
私も同感で、では何故メダリストはコメントするか、マスコミ対応だと申す者もおられるかと思います。
私はそうではなく「メダリスト」=自分を極限まで追い込んで最後の最後に神頼みする、そこまでやりきれた事に対し応援してくれた方への感謝の気持ちが溢れ出て、そういう表現になったのだと思います。
私はこの表彰業界に在籍していて、製造を主にしておりますが、職人さんにお願いすることはあっても出してやるという感情はあってはならないと社員にも言い聞かせております。
そんなことしたら、直ぐに出入り禁止になります。常にお仕事は頂戴してありがとう、お願いして感謝するものだと思います。それよりも自分が義務教育を受けられたのは先輩たちのお陰で、人生において先輩後輩が重要だと思っております。
そもそも職人さんのほとんどが我々の大先輩ですから。
ところが表彰を携わっている業者さんの中には横柄な言葉遣いで、あからさまに上から目線の方もいらっしゃいます。
そんな方に表彰の本来の意味が理解できているのか?首をかしげる場面が垣間見られることがあります。
そのほとんどがお客様には媚をふり、仕入先様には人格を変え叱責する。しかも自分より年上の方に。
私は「表彰」することの目的は、例えば社員表彰であれば、「頑張ってくれましたね、また期待しておりますよ」というメッセージであり、頂戴される方は「認めてもらえてる、よしまた頑張ろう」と新たなモチベーションとなります。
仮に表彰からもれた方は、今度は自分がもらえる立場になろうと身近な存在に対しライバル心が湧いてくることも期待できます。
私共はできるだけ表彰やイベントの目的を共有し、そこに携わる「人」を想像しながら対応させていただきます。
価値ある場に相応しい記念品を皆が思い描けるストーリーを付けてご提案させていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせいただけますでしょうか。