社長コラム

大相撲と本杯 – 稀勢の里関が19年ぶりの横綱

大相撲と本杯

今月は雪がこれでもかというくらい降った所もあったかと思えば、東京はほとんど雪の影響がなく、日本列島はあらためて長いことに気付かされました。

そんな中、私の父親が大の相撲好きで、長年応援していた稀勢の里関が19年ぶりの横綱となりました。

最近あまり心が温まる話題が少ないので余慶に目立ちますよね。あの表彰式でみせた大粒の涙、こちらも感動させられました。

その表彰式ですが幾つ物の本杯がございます。

その中には、実は弊社で作成させていただいたカップもございます。また贈呈されるレプリカや修理のご依頼も入ったりもするのですよ。ちょっとした自慢です。

話を稀勢の里関に戻します。報道や活字媒体からの情報ですが、彼はかなりのスピード出世で、周囲やファンからも、やがては横綱になると言われていました。

しかし、驚くことに大関昇進後31場所という最も時を要した横綱となったそうです。平成29年初場所で初優勝を飾りましたが、その間何度も優勝争いを繰り広げましたが12回の準優勝。

稽古の量も人一倍だったそうですが、どうしても優勝まで届かない。

ところが後から大関になった琴奨菊と豪栄道に日本人力士での幕の内最高優勝を先に越されてしまいました。

それがきっかけで、己を信じて外部の意見にほとんど聞き耳を立てなかった男が自ら「稀勢の里を横綱にする会」の会長の現役時代の四股名は北の富士さんへ電話して意見をつのったそうです。

今度一緒に飯でもと誘ってもまったく反応もなかった男から、まさかと???思ったそうです。

それが功を奏したのか見事優勝と横綱に手が届きました。

私は祖父がやはり相撲が好きで、その当時は蔵前国技館に連れて行ってもらったりしました。

小学生の時、横綱貴乃花のお父さんである初代貴乃花が昭和の大横綱北の湖を倒して優勝した際、優勝カップをお兄さんであり師匠でもある初代若乃花である二子山親方から贈呈された時のことは今でも記憶に残っております。

その後は何といってもウルフ千代の富士です。「小よく大を制す」で大きな力士をぶん投げる姿は格好良かったですよね。

ところが最近は外国人力士ばかり優勝して、あまり興味を殺がれておりました。そんな中この朗報は、また大相撲にスポットが当たる目出度い出来事だと思います。少しでも長く活躍されることを願っております。

その横綱昇進を一番喜んでおるのは、これは全くの個人的見解ですが、平成の大横綱白鵬ではないかと思っております。

やはり日本人力士が頑張らないと相撲は盛り上がらないし、横綱もしばらく不在でした。

その間支えたのが朝青龍であり白鵬です。相撲協会にとって待ちに待った横綱を彼らも望んだと思いますし、何より相撲の発展を願っておるように私には思えます。だから将来性のある力士に猫だましをして、まだこんなに実力差があるのだから、もっともっと頑張りなさいという叱咤激励であり、そこに相撲への愛情や周りの方への感謝を表現しているように写りました。

以前にもコラムで書きましたが組織には時には悪役が必要で、白鵬はあえて自分をその身に投じ強い善玉の登場を待ち望んでいたのではないかと思います。

来月から大阪で春場所が始まります。新たな感動に期待して出来るだけ観戦しようと思っております。

今月はいつもと趣向を変えてみました。中にはゴーストライターだと疑う方も巷ではおりますが、月1回のコラムはゴルフとお酒が好きな私が懸命に考えて投稿しておりますよ。


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