社長コラム

提案・見積も鮮度が重要

早いもので2020年もあとわずか、正直良い年とは言えなかったですが、
来年こそ希望に満ちた年であってほしいと願うばかりです。

突然話は変わりますが、私は周りから変わり者と言われており、人と同じことをするのを嫌う傾向があります。
例えば銀器で昔から需要があるのが、銀盃、置物では扇やヨットなど、どこもほぼ同じ形状です。
弊社でも対応はさせていただいておりますが、力を入れてはおりません。それより他では技術的にできないとか、
斬新な形状のカップやトロフィー、また思いもつかない発想からの製品化など、面白そうな企画に取り組んできました。

先日も叙勲のお祝いの相談を頂戴した際、受賞者に記念品をお渡しするのが大半だけど、それでは普通すぎて面白みがない、
そこで私は受賞者のご家族ともお知り合いという立場だったので、この功績が認められたのも、
内助の功があったからだというストーリーを作り、当事者と奥様、
またはお子さんらと共にお使いいただける記念品をご提案し、
「やっぱりあなたに相談して良かった」とおっしゃっていただきました。

そういう考え方が浸透したのか、社内からほぼ出ない私に相談やお見積のご依頼が結構入ります。
例えば、以前製作させていただいたゴルフ場のマザーカップ、今製作したらHow Much?
というご依頼にまずはお見積金額を提示し、次にある程度予算を想定して2~3種類、サイズ違いで同時に提案する。

では何故そうするか?

それは後日、予算いくらで、どのくらいのサイズになりますか?という問いかけを減らし、
お客様の新しく記念品を製作しようという気持ちが熱いうちに注文書まで早く辿り着くことが大切だと思っているからです。
弊社からエンドユーザーまで仮に2社挟まったら、最初の返事まで7~10日間、
そして次の問いかけまでに7~10日間、その次があったら、軽く1ヶ月以上かかります。
そのうち気持ちも失せてきます。
だから提案も刺身の鮮度同様、スピードが必要不可欠だと思います。

お客様から見た営業マンが、自分と違う側面から物を見る人に興味を抱く傾向が強いと思います。
だから営業職は真面目だけが取り柄の人が向かないと言われておるのかと思います。

そんな慌ただしい日をおくっていたら、もう2020年もあと少しとなりました。

今年もお世話になりました。よいお年をお迎えください。


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